研究課題/領域番号 |
18K10938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
加藤 知己 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (90214387)
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研究分担者 |
西川 浩昭 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (30208160)
古賀 初 東京電機大学, 工学部, 講師 (40287446)
金築 智美 東京電機大学, 工学部, 教授 (40468971)
木村 憲 東京電機大学, 工学部, 教授 (60408648)
石原 美彦 東京電機大学, 未来科学部, 助教 (40761557)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 体育授業 / 精神的健康 / 大学新入生 / 精神的健康度 / 大学生 / 体育授業 精神的健康 大学新入生 / 精神的健康改善 |
研究実績の概要 |
当初の研究計画では,3ヵ年にわたり同一の体育授業を実施して得られた調査データを連結して分析・検討を行う予定であった.しかし,新型コロナ感染症の拡大によって2020年度は研究対象となる体育授業ならびに当該調査を実施できなかった.2021年度においては,研究対象となる体育授業は実施できたが,感染拡大の影響によりハイブリッド型の授業形態を余儀なくされ,ハイブリッド型の体育授業の効果を調査することとなった(※). 一部異なる授業形態となったものの,予定通りに2022年度に3ヵ年の調査データを得ることができた.データ分析において,まず,体育受講者の精神的健康に寄与する要因分析に先立ち,初めに年度毎に精神的健康度(GHQ28得点)に対する体育授業の受講効果を検証した.受講群および対照群共に,4月時点における精神的健康度が比較的低く(GHQ得点3以上),かつ週1回未満の運動頻度の集団を抽出し分析対象とした.さらに対照群では,7月時点の運動頻度が週1回以上の者は除外して,受講群と比較した.両群に対し2要因分散分析を実施した結果,2019年度データにおいてのみ受講群の精神的健康度が統計的に有意な改善傾向が認められた.したがって、精神的健康度に寄与する要因分析には2019年度における4月から7月にかけての変化量のデータを用いることとした。 現在,目的変数を精神的健康度,説明変数に運動頻度,不眠,食事の規則性,ネット依存度,SOC,社会的スキルなどとする重回帰分析を実施し,一定の寄与率が確認されている.今年度においては,目的変数を精神的健常群と非健常群の2値データに定めた分析方法を試行するなど,多角的に検討を進める予定である. ※2021年度データ(一部)については2022年度ICT利用による教育改善研究会(私立大学情報教育協会)において大学体育授業の健康生活習慣への授業効果に関する発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度に研究計画通りに3ヵ年の調査データを得ることができた.しかし,初年度データにおいて精神的健康に対する効果は認められなかった.2020年度は新型コロナ感染症の拡大により対面での体育授業は実施できなかった.また,3回目の調査では感染拡大の継続により当初予定していた形態とは異なる体育授業の実施を余儀なくされるなど,予定外の状況の発生によって分析作業は遅滞した.さらに2022年度には新カリキュラムの検討および運用などの学内業務が多忙を極めたため,当該年度において分析作業に十分な時間を当てることができなくなり再度の研究期間の延長を申請し,現在に至っている. 本年度においては,すでに一部の要因解析を実施し一定の成果が得られている.今後は,上述したように,いくつかの異なる視点からの分析も試行し,引き続きデータ分析を進めていく予定である.
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今後の研究の推進方策 |
上述の通り,研究計画において予定していた調査は全て実施済みであり,研究期間の最終年度となる本年度はデータ分析に注力してゆく予定である.現時点において,体育授業の受講効果の及ぼす要因について一定程度把握されてきているが,さらに異なる観点から分析を進める予定である.
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