研究課題/領域番号 |
18K10943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
加藤 尊 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00329913)
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研究分担者 |
山下 剛範 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10410937)
寺島 徹 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10449499)
今泉 佳宣 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00288391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 2重エネルギーX線吸収法 / 骨塩量 / 骨密度 / 高強度レジスタンストレーニング / 腰椎 / 大腿骨近位端部 / 橈骨遠位端部 / 筋横断面積 / DXA測定 / MR画像分析 / 閉経後中高年女性 / 水中運動 / 体力測定 / ハイインパクト / レジスタンストレーニング / バランスボール / 床反力 |
研究実績の概要 |
2020年3月に予定していた三重県鈴鹿市、津市にまたがるプライベートスイミングスクールに3年間以上定期的に通う、閉経後の中高齢女性測定を新型コロナウイルス感染症の蔓延により延期せざるをえなかった。翌年2021年3月に予定していた測定もまた、コロナ感染患者が岐阜、三重、愛知県での感染者数も冬季ということもあり爆発的に多く、再び延期をせざるを得なかった。2022年度には、厚生労働省からの報告で、いわゆる2類から5類への移行がある、これは、2023年5月のGW後となる時期に行わるという内容であった。そこで、2023年3月予定の測定も、GW以降、夏もしくは2024年3月へ順延する運びとした。 継続的に測定してきた、体力測定値、形態計測値、FMD値など含め、どれも測定の継続が困難となり、トレーニング効果を見るべく始めていたはずの実験計画であったが、研究計画自体の組みなおしをせざるを得ない状況となってきたとの認識をしている。そもそも、スイミングスクールを定期的に通っていることが今回の実験参加者の条件でもあったのであるが、ある時期は完全にスイミングスクール自体が閉まってしまい、スイミングによるトレーニング自体が出来ていないという不測の事態になっている。 2重エネルギーX線吸収法(DXA法)による腰椎、大腿骨近位端部、橈骨遠位端部の骨塩量、骨密度測定、MR画像を用いた筋の横断面積、皮下脂肪の横断面積分析を実施予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、測定医療機器が設置されている医療系4年制大学施設の使用が非常に難しい事、実験参加者となる中高齢者の密を回避しながらの測定が困難であること、消毒含めた事前、事後のクリーニング方法の確立が出来ていないこと、などの理由により断念、延期せざるを得なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
過去3年間は新型コロナウイルス感染症拡大の猛威により、緊急事態宣言、蔓延防止対策など大変に難しい状況に置かれた。どのような条件、社会的な状況になった場合にヒトを対象とした測定が可能となるのか、を含め、判断基準が未だない状況である。また、外部からの一般人が医療系大学の実験実習施設を使用することが許されるのか、など、難しい状況であったが、2023年5月のGW明けより、2類相当から5類への移行が厚労省より発表され、希望が出てきたため、測定の順延をした。どのような条件が揃ったら、測定が再開できるかなど明確なガイドラインなどがあれば良いが、全国的に見てもそのようなガイドラインが出ているという話も聞いてはいないが、この5月を機に動き出すものと考えている。ヒトを対象としたトレーニング実験であり、スイミングスクールの営業もされない自粛期間があった事などを含め、実験全体を現在上手くコントロールできていないのが現状である。実験参加者は閉経後の中高齢女性であったので、健康状態や年齢からくる問題、家族の問題で実験に継続して参加できない方々も出てきており、このあたりも大変に難しい問題として認識をしているところである。
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今後の研究の推進方策 |
本年度を最終年度とする予定でいる。しかしながら、本来継続的に測定する予定であった実験計画であったため、3年間測定が出来ていないということで根本的に実験構成や目的の変更をしていかなくてはならない。2023年度、MRI、DXAなどの継続して行ってきていた測定はおこなうが、運動介入的な研究には当然ならなくなっている。そこで、運動として考えていた、Gボールを使用した比較的早い動作の中でのスクワットの床反力や、大腿伸筋群の筋活動様相をEMGから見ること、また、下肢の足関節、膝関節、股関節の動作解析を合わせて行うことを目的に、2024年3月までに健康な若年男女を対象とした測定を行う。2枚のフォースプレイトを使用し、足部が発揮した力とGボール上に加わった力とをまず分析する。同時に測定しているEMG、3つの下肢関節角度の分析も合わせて行うことで、身長や下肢長に対するGボールの直径との比などから、適切なボールの高さなどを割り出していきたいと考えている。 MR測定やDXA、FMD測定は、8月もしくは例年通りの3月を予定しており、3月になった場合は、感染症の蔓延についても再び考慮が必要になるのかもしれない。しかし、それまでには、何らかのガイドラインを含む展望が示されている可能性もあり、それら発表をふくめ、しっかりと情報をえながら適切に進めていきたいと考える。
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