研究課題/領域番号 |
18K10956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
下田 政博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80302909)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 二重課題 / 注意分配 / 自転車 / 高齢者 / P300 / マルチタスク / 注意制御 / 事象関連電位 / シミュレータ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、高齢者における注意制御機能(注意の分配・持続・選択)が自転車運転のパフォーマンスとどのような関係を有しているかを明らかにすることを目的とした.自転車走行シミュレーション環境下で大学生と高齢者を対象に二重課題実験を行った。COVID-19流行拡大により研究協力者の参加が困難となり,予定していた実験を実施できなかった。 高齢者について得られた成果は次の通り:1)二重課題下における認知作業成績は,大学生に比べて反応時間が長く,正確さが重視された. 2)二重課題下における自転車操作は,速度より操作の難易度の影響が見られた. 3) 注意配分機能に操作の難易度の直接的効果は見られなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者において注意制御機能低下と自転車利用状況との関連を調べることで,日常的自転車利用が実行機能の低下抑制あるいは低下予防に貢献する可能性を検討した.高齢者における実行機能の低下は,転倒や認知症発症のリスクとなる.その一方で,高齢者において注意制御機能トレーニングが転倒発生率を減少させる,自転車による外出頻度が余暇活動量や総活動量と関係性が見られると報告されている.本研究課題では,自転車利用が高齢者における注意制御機能の低下を抑制する可能性を示した.高齢者のQOLを改善する手段のひとつとして,積極的な自転車利用を推進することが期待できる.
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