研究課題/領域番号 |
18K10979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
菊本 智之 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (70267847)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 幕末 / 為政者 / 武芸実践 / 武芸政策 / 武芸思想 / 起倒流組討 / 寺田市右衛門 / 真田幸貫 / 鈴木家 / 起倒流柔道 / 聖徳太子流 / 会津藩 / 桑名藩 / 幕末期 |
研究実績の概要 |
幕末期は、将軍、老中をはじめとする幕閣、藩主といった為政者たちも、実際に武芸や軍事力に直接的に関わりながら、政策に奔走した時代である。近代の武道に転換していく前段階として大変重要な場面である。この近世後期から幕末期にかけての為政者によって引き継がれてきた武芸流派について整理を行った。特徴的であったのは、各藩(家)において、重視されて受け継がれている流派があるが、特に、寛政の改革を行った松平定信に繋がる久松松平家の家系で老中・若年寄などに抜擢された人物は、起倒流の実践の様子が窺え、その系譜は為政者としても関連が見られることが明らかになってきた。研究3年目、4年目の令和2年、3年にこれらを実証していくための一次資料の発掘や収集、分析を進める予定であったが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、実地の調査や資料の収集、分析を行うことはできなかったため、令和4年度は、これを補うべく、すでに活字化されている周辺資料の整理にあて、研究遂行の計画を見直し、令和5年度に引き継いだ。幕末期、久松松平家(桑名藩)の藩主として会津藩主・松平容保の弟・松平定敬が入っているが、尾張藩主・徳川慶勝、一橋家当主・徳川茂栄と兄弟であり、徳川慶喜とは従兄弟である。令和5年度は、幕末の「一会桑」と呼ばれるほど行動や志向性同じくしている点に着目して、激動の幕末期の社会を動かした為政者たちが、どのような武芸実践を行い、どのような武芸思想を背景として政治思想に至ったのか研究を進めた。令和4年度末から令和5年度にかけて、一時、体調を崩していたこともあり、論文の投稿や学会の発表などの形での研究成果の発表は行っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度は、新型コロナウィルス感染症の影響は、ほぼ受けることなく研究活動を行える状況になったが、令和2年度、3年度に実施する予定であった調査、史料発掘、史料収集、分析の部分が、ほぼ実施できなかったため、研究計画を再検討し、令和4年度、5年度に持ち越して研究を進めることとした。現状、令和4年度に引き続き、令和5年度も、研究の進捗は遅れており、新型コロナウィルス感染症感染拡大の影響を大きく受けたため、本研究の所期の目的を達成するために、補助事業期間の再延長の手続きを取らせてもらった。
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今後の研究の推進方策 |
補助事業期間の再延長を申請し、承認されたため、最終年度として、時間の許す限り、令和2年度、3年度に実施する予定であった板倉勝静やその兄弟にかかわる調査研究をを進める一方で、幕末期から明治期にかけて政治的手腕を発揮した重要な人物の一人である山岡鉄舟など明治期への架け橋となった人物の武芸修行、武芸実践、武芸思想から政治思想に至る経緯を補完することで、本研究の成果へと結びつけていきたい。令和5年度は、最終年度であるために、史料の解読、分析などに必要な大型の作業ディスプレーなどを作業環境を整え、研究成果のまとめに入る計画である。
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