研究課題/領域番号 |
18K10996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
今 淳 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60271798)
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研究分担者 |
井澤 弘美 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (20315534)
乗鞍 敏夫 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (40468111)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 蒲黄 / 創傷治癒 / 古事記 / 皮膚 / 蒲 / 花粉 |
研究成果の概要 |
蒲黄は皮膚の創傷治癒の民間薬として使用され続けているが,その科学的検証は全く行われていない。本研究では,蒲黄の創傷治癒促進作用の存否の検証と,その分子機構に関して解析した。その結果,蒲黄を真皮線維芽細胞に添加したところ,細胞の遊走能と接着能は促進し,培養レベルで創傷治癒を促進していた。次に創傷治癒を制御する遺伝子/タンパク質の発現を解析した結果,蒲黄は転写レベルで,瘢痕の原因となるⅠ型コラーゲンの発現は著明に抑制され,逆に瘢痕を抑制するデコリンの発現が促進していた。従って,蒲黄は瘢痕形成を抑制しながら創傷治癒(再生)を促進している可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の臓器は損傷を受ける瘢痕を残して創傷治癒する。瘢痕はコラーゲンの過剰沈着による線維化であり,その部の機能は永久に失われる。しか,瘢痕を消失させ,再生させる医薬は存在しない。日本では,蒲黄が皮膚の傷薬として使用され続けているが,その科学的検証は行われていない。本研究によって,蒲黄は瘢痕形成を抑制し,皮膚を再生する可能性を見出した。従って,皮膚の再生医薬の初めての開発に貢献できる期待される。
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