研究課題/領域番号 |
18K10998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中台 枝里子 (鹿毛枝里子) 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40453790)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミトコンドリアストレス応答 / 長寿 / 線虫 / 寿命 / 老化 / ドラッグリパーパシング / 医薬品化合物 / ミトコンドリアストレス |
研究成果の概要 |
本研究では、ミトコンドリアストレス応答を介して動物個体の寿命を延伸する化合物を同定することを目的とした。ミトコンドリアストレス応答の活性化を緑色蛍光タンパク質GFPで捉えることができる線虫を用いて、約3000種類の医薬品等化合物を評価した。その結果、高血圧治療薬であるメトラゾンを同定した。メトラゾンを投与した線虫の寿命を測定すると、投与しない線虫に比べて寿命が長くなった。また、メトラゾンによる寿命延伸効果は、ミトコンドリアストレス応答経路を介して発揮されることも確認した。また、メトラゾンの利尿剤としての標的タンパク質SLC12A3の線虫ホモログがその長寿作用に必要であることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト抗老化の標的として「ミトコンドリアストレス応答」を制御する介入が有効である可能性が考えられるが、これまでに当該作用を期待でき、かつヒトが長期服用した場合の安全性が確認されている化合物は同定されていなかった。本研究では、線虫を用いて、高血圧治療に使われる利尿降圧剤メトラゾンの寿命延伸効果を発見した。本知見は、メトラゾンという薬の新たな薬効を示唆するとともに、ミトコンドリアストレス応答という抗老化のターゲット、抗老化薬という新たなコンセプトの提示につながる可能性がある。
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