研究課題/領域番号 |
18K11002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
加川 建弘 東海大学, 医学部, 教授 (30245469)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脂肪肝 / 酪酸菌 / 腸内細菌 / メタボリックシンドローム / 筋肉 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 非アルコール性脂肪性肝炎 |
研究成果の概要 |
脂肪肝は近年増加しているメタボリックシンドロームの肝臓での表現型であり、有効な治療法の確立が喫緊の課題となっている。本研究では脂肪肝患者の腸内細菌、長期予後について解析するとともに酪酸菌による脂肪肝抑制効果につき検討した。脂肪肝患者の腸内細菌叢において酪酸産生菌の一部が減少していた。一部の脂肪肝動物モデルにおいて、酪酸菌投与は肝における脂肪蓄積を減少させる効果が認められた。脂肪肝患者の予後は、非アルコール性脂肪肝炎、糖尿病合併患者で不良であった。また、肝関連イベントの発生は、糖尿病合併、線維化進行、脂肪肝の程度が軽度であることがリスク因子であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では脂肪肝の長期予後並びに、脂肪肝における酪酸産生菌の意義を検討した。脂肪肝の予後に糖尿病の合併が大きく関与していることが明らかとなり、予後を改善するには糖尿病のコントロールが重要であることが判明した。また、脂肪肝患者の腸内細菌叢において酪酸産生菌が減少していること、齧歯類の脂肪肝モデルで、酪酸菌の投与が肝の脂肪蓄積を軽減することが明らかとなり、今後、酪酸菌が脂肪肝の治療薬として使用できる可能性が示唆された。
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