研究課題/領域番号 |
18K11004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
中島 昭 藤田医科大学, 医学部, 教授 (20180276)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | パーキンソン病、 / ドパール(DOPAL) / キサンチン誘導体 / ドーパミン代謝 / NT5DC2 / パーキンソン病 / DOPAL / 食品成分 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病においては中脳黒質のドーパミン神経細胞が選択的に障害されるが、その一つ理由としてドーパミン代謝産物であるドパール(3,4-Dihydroxyphenylacetaldehyde, DOPAL)の細胞内への過剰蓄積が想定されている。本研究ではカフェインを代表とするキサンチン誘導体だけでなく、食品成分に含まれるある種のフラボノイドが極めて強いドパール産生抑制効果を持っていることを発見した。また、NT5DC2という細胞内タンパク質がチロシン水酸化酵素の酵素活性調節を介して、ドーパミン合成・代謝に影響を与えている可能性を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品成分とパーキンソン病発症の関係については、コーヒーに含まれるカフェインが発症リスクを抑えることが疫学調査から報告されているが、メカニズムについては明確にされているわけではない。本研究はミトコンドリア障害を誘発するドーパミン代謝産物ドパールの神経細胞内への過剰蓄積と、それを抑制することができる食品成分の解析を行い、ドーパミンの合成・代謝の視点から細胞障害メカニズムの解明を目指したものである。中脳黒質のドーパミン神経細胞の選択的な障害はパーキンソン病の特徴である。日常摂取する食品成分によるドパールの細胞内蓄積を抑制するメカニズムを明確にすることができれば、パーキンソン病発症の予防に有益となる。
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