研究課題/領域番号 |
18K11006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田中 裕滋 近畿大学, 大学病院, 講師 (00465650)
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研究分担者 |
上硲 俊法 近畿大学, 大学病院, 教授 (20233934)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 胆汁鬱滞 / 総胆管結紮 / 脂質代謝異常 / 小腸 / コレステロールトランスポーター / TICE / エゼチミブ / ペマフィブラート / ABCG5/G8 / NPC1L1阻害剤 |
研究成果の概要 |
末梢組織に蓄積するコレステロールは胆管経路以外にTICE(transintestinal cholesterol efflux)により血中から腸管へ直接排泄される。本研究では薬剤誘発性胆汁鬱滞や総胆管結紮により小腸LDLレセプターとAbcg5/g8が増加しTICEが増強した。さらに高脂血症治療薬であるエゼチミブやペマフィブラート投与により小腸Abcg5/g8の増加とTICEの亢進が認められた。ペマフィブラートでは吸収を担うNPC1L1とSR-B1が低下し、コレステロール吸収を抑制する可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで如何なる分子がTICEを担うか一定の結論は得られていない。本研究では総胆管を結紮する動物モデルで小腸LDLレセプターとAbcg5/g8の増加およびTICEの亢進が確認された。この結果からLDLレセプターによる小腸上皮細胞内への取り込みとAbcg5/g8による腸管への排泄がTICEの中心分子機構と考えられた。さらに高脂血症治療薬の投与によりAbcg5/g8を介してTICEが増強したことから小腸を標的とした動脈硬化予防の可能性が示唆された。
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