研究課題/領域番号 |
18K11007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
岸田 邦博 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (30412703)
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研究分担者 |
井原 勇人 和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 准教授 (00223298)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フルクトース / 脂肪酸 / 油脂 / 脂質代謝 / 代謝変動 / メタボリックシンドローム |
研究成果の概要 |
高フルクトース食に含まれる油脂の違いがラットの脂質代謝に与える影響を明らかにした。これまでに報告されてきた「大豆油による血漿コレステロール低下」,「中鎖脂肪酸による体重増加抑制, 脂肪増加抑制, 血漿中性脂肪の低下」等の作用は, 高フルクトース食摂取下では観察されなかった。一方で,「魚油による小腸グルコシダーゼ活性の上昇」,「中鎖脂肪酸による腸間膜脂肪での脂肪酸生合成遺伝子の著しい発現上昇」,「魚油による腸間膜脂肪での脂肪分解関連遺伝子の発現低下」などが観察された。これらの結果は,フルクトースと脂肪酸との相互作用の存在を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
清涼飲料水に多く含まれるフルクトースや動物性油脂などに多く含まれる飽和脂肪酸は、メタボリックシンドロームのリスク因子である。一方、不飽和脂肪酸を多く含む植物性油脂や魚油は健康に良い油として知られている。本研究は、フルクトースとさまざまな油脂を組み合わせて摂取した際に生体内で観察される影響を脂質代謝を中心に解析した。その結果、大豆油による血漿コレステロール低下や中鎖脂肪酸による体重増加抑制等の作用は, 高フルクトース食下では観察されず、フルクトースと油脂の組み合わせ摂取によって新たな作用が発現する可能性が示唆された。日常的に摂取するこれらの食品成分の作用を明らかにした点に意義があると考えている。
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