研究課題/領域番号 |
18K11015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
輿石 一郎 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (20170235)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 活性硫黄分子種 / 活性酸素種 / 活性窒素種 / サルフェン硫黄 / パーサルファイド / 腸内細菌叢 / 健康寿命百年時代 / 植物性食品 / 抗酸化 / 多硫化水素 / グルタチオンハイドロパースルフィド / アルブミンハイドロパースルフィド / 抗酸化機構 / 酸化ストレス / 活性イオウ分子種 / 大腸 |
研究成果の概要 |
近年、タンパク質結合型硫化水素が細胞内の抗酸化系の主役を担っている可能性がクローズアップされた。一方、抹消組織の恒常性維持に腸内細菌が関与する可能性が数多く報告されている。これらの事象から、抹消組織でのタンパク質結合型硫化水素の由来として、その一部が腸内で産生される硫化水素由来である可能性を検証することが求められた。検討の結果、硫化水素と活性酸素種・活性窒素種との相互作用により多硫化水素が生成した後、腸粘膜上皮細胞あるいは血漿中成分と反応し、パースルフィドの形で血管内を循環すると考えられた。本課題研究では、パースルフィドの分析法を確立し、ヒトへの臨床試験に応用展開することを可能とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの寿命が百年時代を迎えるが、次の目標は「健康寿命百年時代」である。生体の老化は、数十年に亘る酸化ストレス障害の積み重ねの結果であり、酸化ストレス障害の回避がこの目標にとって肝要である。抗酸化ストレス系として、サルフェン硫黄を中心とした活性硫黄分子種が主役を演じていることが明らかになり、食事を介した抹消細胞での抗酸化機能の強化が可能になると考えられる。本研究課題の実施により、臨床試験の実施の準備が整い、如何なる食事の習慣的な摂取が抹消組織のサルフェン硫黄濃度維持に寄与するのかを明らかにすることにより、生体の老化を遅延させ「健康寿命百年時代」の達成の一助になることを期待する。
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