研究課題/領域番号 |
18K11019
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 智広 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (30435854)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | メカニカルストレス / 骨細胞 / 破骨細胞分化 / 膜小胞 / 骨代謝 / マイクロRNA / CD9 / CD63 / ショットガンプロテオーム解析 / エクソソーム / 破骨細胞 / 分化 / 膜微小胞 |
研究成果の概要 |
骨芽細胞や破骨細胞に指令を出す骨細胞はメカニカルストレス(以下MS)を感知すると,隣接する骨芽細胞や破骨細胞に効率的に情報を伝達し,骨代謝を制御する。本研究では,この情報伝達に細胞自身が分泌する膜小胞が深く関与しているのではないかと作業仮設を立てた。MSを負荷した骨細胞から分泌した膜小胞を未分化の前駆破骨細胞に添加したところ,破骨細胞の分化が誘導された。この分化誘導機構を検討したところ,MS負荷骨細胞分泌膜小胞にしか含まれない破骨細胞分化誘導関連タンパク質の存在を確認した。今後これらタンパク質による分化誘導機構についてさらに詳細に検討することで,骨のホメオスタシス機構について明らかにしたい。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちが日常の生活活動する中で起きる骨代謝の基本機構である「まず骨が壊され,新しい骨が作られる」というホメオスタシス機構について様々な知見が報告されているが,未解明なところが多い。本研究では,成長期の体重増によるメカニカルストレスを受けた際の骨代謝時に骨細胞から分泌される膜小胞が深く関与していることを示すことができ,骨のホメオスタシス機構の一機構を明らかにできた点で学術的意義があった。また,骨代謝における膜小胞の役割(機能)を見出すことで,超高齢化社会の中で増える骨粗鬆症患者への治療薬への応用利用など発展性が期待できた点では社会的意義ある研究成果を導くことができたと考える。
|