研究課題/領域番号 |
18K11028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
中田 正範 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10305120)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視床下部室傍核 / 弓状核 / 糖代謝 / 血圧調節 / 概日リズム / 室傍核 / AVP / 調節調節 / 視交差上核 / 視交叉上核 / 食リズム / 食情報 / 代謝調節 / 視床下部 |
研究成果の概要 |
概日リズムと食情報は、エネルギー代謝と血圧調節における重要な影響因子である。視床下部の視交叉上核は概日リズムを形成し、弓状核は食情報を感知する。二つの神経核からの情報は室傍核で統合され、エネルギー代謝と血圧の調節に寄与している事を明らかにした。特に、室傍核の概日リズムはインスリン分泌を制御する事、インスリンは視交叉上核の神経を活性化する事から、インスリンを介した概日リズムと食情報の相互作用によるエネルギー代謝調節機構が明らかになった。 さらに過剰な塩分摂取時に、弓状核ー室傍核の神経回路が血圧上昇を抑制する事を明らかにした。この結果は、食塩感受性高血圧の病態解明の一助となると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メタボリックシンドロームの重要な環境因子は、生活リズムと食行動の変調である。本研究では、生活リズムと食情報が視床下部の三つの神経核で感知・統合されることで、適正なエネルギー代謝と血圧の維持が司られている事を明らかにした。この成果は、時間栄養学の学術的理解に新しい切り口を与え、メタボリックシンドロームの予防医学へのエビデンスを提供する。 インスリンの中枢作用として分娩に重要なホルモンであるオキシトシン分泌を促進する事を見いだした。この結果は、妊娠糖尿病および糖尿病合併妊娠における分娩異常の病態解明に繋がる事が示唆される。
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