研究課題
基盤研究(C)
不活動の骨格筋インスリン抵抗性惹起メカニズムを明らかとするため、不活動モデルとしてマウスの片側下肢を24時間固定し、soleus,plantarisの評価を行った。24時間の固定はインスリン感受性を低下させたが、この現象に対するメカニズムは筋線維タイプによって差異がみられた。遅筋優位のsoleusではLipin1の発現量、活性変化による細胞内DAG蓄積、一方、速筋優位のplantarisではPTP1Bによるインスリンシグナル減弱の可能性が示唆された。以上より、身体不活動によってインスリン感受性低下メカニズムには筋線維タイプによる差がみられることが明らかとなった。
日本における糖尿病患者の平均BMIは23 kg/m2と正常レベルであることを考えると、日本人などの東洋人の糖尿病や動脈硬化症の病態を考える上で、非肥満者に認められるインスリン抵抗性の病態生理学の確立が必要であると考えられる。その点において不活動のインスリン抵抗性惹起メカニズムが明らかになることは、これからの健康寿命増進や医療経済への貢献は計り知れないものであると思われる。
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