研究課題/領域番号 |
18K11046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
武田 美輪子 島根大学, 地域包括ケア教育研究センター, 特例研究員 (70750644)
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研究分担者 |
濱野 強 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (80410257)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / 遺伝素因 / 社会・環境要因 / ソーシャル・キャピタル / 暮らし向き / 糖尿病 / 環境要因 / 人間関係 |
研究成果の概要 |
本研究では,2型糖尿病予防のための新しいエビデンス構築を目指して,社会・環境要因の一つであり地域内の信頼関係や相互扶助の程度を意味するソーシャル・キャピタルが,生活習慣や遺伝素因を考慮しても、2型糖尿病に影響を与えるかどうか検証を行った。その結果,ソーシャル・キャピタルと2型糖尿病との間に有意な関連は認められなかった。一方,同じく社会・環境要因の一つである暮らし向きにおいては,他の要因を調整しても「余裕がある」と回答した者に対し「苦しい」と回答した者で2型糖尿病である確率が有意に上昇することが明らかになった。さらに,予防施策に役立つような多様な社会・環境要因についての検討が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,社会・環境要因の一つであるソーシャル・キャピタルが,生活習慣や遺伝素因を考慮しても、2型糖尿病に影響を与えるかどうか検証を行った。結果として双方の関連は認められなかったが,遺伝素因を踏まえた上で社会・環境要因がどのような影響を与えるかを検討することができた。同様の手法で,主観的な貧富感を示す「暮らし向き」との関連について解析したところ,苦しいと回答した者で2型糖尿病の確率に有意な上昇を認めた。このように今後,個人の多様な遺伝素因のみならず,多様な社会・環境要因についても解析を進めていくことで,どのような個人にどのような対策が有効か,予防プログラムの検討に役立つものと考える。
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