研究課題/領域番号 |
18K11047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
近久 幸子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (00452649)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性不眠 / マスト細胞 / 行動調節 / 社会性行動 / 不眠 / 代謝異常 |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性不眠に伴う代謝異常のメカニズムについて検討を行った。野生型マウスを慢性的な睡眠不足にすると顕著な耐糖能異常が認められたが、全身のマスト細胞を欠損したマウスでは、慢性不眠に伴う耐糖能異常が減弱した。これらの結果から、慢性不眠に伴う代謝異常には、マスト細胞が関与する可能性が大きいことが示唆された。さらに、頭蓋内のマスト細胞は、セロトニン系を介して社会性行動などの行動調節にも関わることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本には慢性的な睡眠不足を抱えている人が多く、それに伴う肥満や糖尿病などのリスク増大が社会問題となっている。しかしながら、慢性不眠がどのように代謝性疾患を惹起するかについて、その分子メカニズムは明らかではない。本研究は、慢性不眠に伴う代謝性疾患の分子メカニズムを、マスト細胞との関連から解明しようと試みたものである。 また、近年、マスト細胞が情動行動などの行動調節に関与することが明らかとなっていることから、本研究結果は、これまで知られていない頭蓋内マスト細胞の役割を解明するものであり、代謝性疾患だけでなく、睡眠障害に併発する他の行動異常や精神疾患に関わる新たな治療法につながるものと考えられる。
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