研究課題/領域番号 |
18K11061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
小林 麻貴 神戸学院大学, 栄養学部, 助教 (70550789)
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研究分担者 |
橋本 堂史 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90362764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | オルニチン / 乳酸発酵 / 脂質代謝 / 肝細胞 / 脂質蓄積 / 中性脂肪合成 / エネルギー代謝 / 脂肪性肝疾患 / ヒト肝細胞株HepG2細胞 / AMPK / SREBP1 / PPARα / チオアセトアミド / 肝障害 / アンモニア / マウス肝細胞株Hepa1c1c7細胞 / 尿素回路 / アルギニン / ICRマウス / ヒト肝がん由来HepG2細胞 / マウス肝がん由来Hepa1c1c7細胞 / 乳酸発酵豆乳 / イソフラボンアグリコン |
研究成果の概要 |
植物性食品由来の乳酸菌により発酵した豆乳(乳酸発酵豆乳)が脂質代謝改善作用を有することを明らかにし、その作用は乳酸発酵豆乳中で増加したオルニチンが関与している可能性を示した。またヒト肝由来HepG2細胞は培養液中に脂肪酸を添加することで細胞内脂質を蓄積するが、オルニチン処理によりこの蓄積が抑制されることを見出した。オルニチンのこの作用はトリグリセリドの合成に関与するタンパク質の抑制や脂肪酸のエネルギー代謝を促進するタンパク質の増加によるものであった。またオルニチンにはアンモニアやチオアセトアミドなどの薬剤による炎症性の肝障害を抑制することも本研究により明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、オルニチンの新規生理機能として、オルニチンが肝細胞におけるトリグリセリドの合成に関わる細胞内シグナルを抑制すると共に脂肪酸のエネルギー代謝を促進することを示したことである。つまり肝細胞内の脂肪蓄積をオルニチンが抑制することを明らかにしたことである。このことはオルニチンの摂取が非アルコール性脂肪性肝疾患の初期症状である脂肪肝を抑制する可能性があることを示しており、オルニチン含有飲料として乳酸発酵豆乳が有用であること見出したという点が社会的に意義のあることである。
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