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妊娠マウスから解明する脂肪肝発症メカニズム:新規化合物の開発と臨床応用を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 18K11063
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関徳島文理大学

研究代表者

川上 隆茂  徳島文理大学, 薬学部, 講師 (40441589)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード脂肪肝 / ビザンチン / 妊娠マウス / 小胞体ストレス / 脂肪細胞 / アディポカイン / PPARγ / メタボローム解析
研究成果の概要

本研究では、脂肪肝に関与する新規因子の解明を動物実験から試み、脂肪肝や肥満を抑制する新規化合物の可能性を検討した。妊娠マウスに脂肪肝誘発食餌を与えたところ、著しい脂肪肝および肝線維化が認められた。この病態には小胞体ストレスが関与することが明らかとなった。血漿中メタボローム解析から、脂肪肝を生じた妊娠マウスではアシルカルニチン類が著しく低下していた。トレハロース誘導体から合成された新規化合物ビザンチンは、脂肪肝を抑制し、脂肪細胞の機能を改善した。以上、ビザンチンは脂肪肝の新薬候補となる可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

生活習慣の変化に伴い、肝がん・肝硬変の原因となる肥満・脂肪肝の発症人口が増加している。健康的な生活を担保し、医療費の抑制のためにその予防と治療が喫緊の課題である。本研究では脂肪肝発症モデルとして妊娠マウスを用い、極めて短期間で脂肪肝を生じるモデル動物であることを見出した。本実験モデルは、これまで原因が未詳である急性妊娠脂肪肝のモデル動物となることも予想され、脂肪肝発症に関わる因子を明らかにした点と合わせて学術的意義がある。また、大学の研究室から創生された新規化合物が脂肪肝を抑制することを見出し、脂肪肝の新たな解決方法とした点において社会的意義は高いと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Regulatory role of metallothionein-1/2 on development of sex differences in a high-fat diet-induced obesity.2019

    • 著者名/発表者名
      Takashige Kawakami
    • 雑誌名

      Life Sci.

      巻: 226 ページ: 12-21

    • DOI

      10.1016/j.lfs.2019.04.012

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 妊娠脂肪肝発症モデルマウスを用いた血漿メタボローム解析2021

    • 著者名/発表者名
      川上 隆茂、門田 佳人、阿部 友美、井上 正久、鈴木 真也
    • 学会等名
      日本薬学会 第141年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 妊娠マウスを用いたビザンチンの食餌誘発性脂肪肝の抑制効果2019

    • 著者名/発表者名
      杉本 楓夏 , 川上 隆茂 , 門田 佳人, 山崎 直人, 山本 博文, 鈴木 真也
    • 学会等名
      日本薬学会 第139回年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考]

    • URL

      http://p.bunri-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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