研究課題/領域番号 |
18K11070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
加藤 明彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (60324357)
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研究分担者 |
藤倉 知行 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (00444349)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 急性腎障害 / サルコペニア / 有酸素運動 / 分岐鎖アミノ酸 / ペアフィーディング / ミオスタチン / 栄養リハビリテーション / トレッドミル運動 / PGC-1α / AKI / 運動療法 / BCAA / ユビキチン分解 |
研究成果の概要 |
本研究では、AKIによる骨格筋萎縮と身体機能の低下に対し、AKI発症早期からの運動+栄養介入効果を検証した。右腎摘後、マウス左腎に15分間の虚血・再灌流侵襲を加え、ペアフィーディングして骨格筋の組織学的および生理学的な変化を調べた。虚血7日目において、前脛骨筋の筋量、筋線維横断面積および筋線維内のミトコンドリア含有の低下とともに、身体機能の低下を認めた。AKI発症後に毎日30分の運動と分岐鎖アミノ酸の経口補充により、骨格筋量および身体機能の低下は改善し、骨格筋のミオスタチンおよびarrogen-1 mRNAの発現亢進の抑制、Aktリン酸化およびPGC-1α mRNA発現低下の回復を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性腎障害(AKI)から回復しても筋力や身体機能低下が持続し、要支援・要介護状態へ移行する。現在、院内発症AKIは年々増えており、AKI発症後のサルコペニアは長期的な日常生活活動度(ADL)、生活の質(QOL)の低下、ひいては生命予後の悪化に関与する可能性がある。 本研究により、AKI発症によるサルコペニアには骨格筋タンパクの合成低下、分解亢進およびミトコンドリア機能異常が関与し、AKI発症早期からの運動と分岐差アミノ酸の補充によりサルコペニアを予防できることが明らかとなった。今後、集中治療領域の早期栄養リハビリテーションを推進する上で、重要な基礎的データと考えられる。
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