研究課題/領域番号 |
18K11078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
服部 秀美 宮崎大学, 農学部, 教授 (80508549)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / 耐糖能異常 / 非肥満 / 脂肪組織間質細胞 / 果糖ぶどう糖液糖 / 成長期 / 好中球 / 膵臓 / 脂肪組織由来間質細胞 / FGF-2 / 脂肪細胞 / マイクロパーティクル / インスリン / サイトカイン / 炎症 / C2C12 / 肥満 / 脂肪組織 / 異所性脂肪蓄積 |
研究成果の概要 |
糖尿病患者数は全世界で増加している。2型糖尿病予防のために肥満予防が重要であるといわれているが、日本人は肥満ではないにもかかわらず糖尿病を発症するケースが多い。しかも欧米人に比べると日本人の1日の摂取カロリー量は少ない。肥満が原因の2型糖尿病発症の研究は数多くなされているが、非肥満の2型糖尿病の研究は数が少ない。そこで、非肥満型2型糖尿病発症のメカニズムの解明について取り組んだ。その結果、1日の摂取エネルギー量を制限しつつ果糖ぶどう糖液糖水を過剰摂取させると、体重は増加しないにもかかわらず、耐糖能異常を誘発した。またそのメカニズムは、年齢で異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果糖ぶどう糖液糖が過剰に含まれている清涼飲料水で空腹を満たしている様子が、しばしば見受けられる。減量のための安易な摂取エネルギー制限は、体重は減少するが耐糖能異常を発症する可能性が明らかとなった。その発症メカニズムは成長期である場合、膵臓のglucose transporter 2や糖代謝酵素、インスリン転写因子の発現が減少することによって生じることが分かった。壮年期の場合は、それらの低下が確認できなかった。成長期においては、適切な食事をとらずに果糖ぶどう糖液糖が大量に含まれる飲料水を過剰摂取することは、膵臓機能を低下させる可能性があることから特に注意が必要であると考えられる。
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