研究課題/領域番号 |
18K11088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松永 哲郎 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (10452286)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 低酸素 / 脂肪細胞 / 膵β細胞 / レスベラトロール / ピセアタンノール / ビタミンE / ケルセチン / ナリンゲニン / クルクミン / 糖毒性 / インスリン / PDX-1 / α-トコフェロール / トコトリエノール / アディポネクチン / 小胞体ストレス / 炎症性サイトカイン / SIRT1 / ポリフェノール / 脂肪組織 / 食品成分 |
研究成果の概要 |
本研究では、各種食品成分(ビタミンE、piceatannol、resveratrol、quercetinなどのポリフェノール)が脂肪細胞(3T3-L1)や膵β細胞(INS1-E)の低酸素による炎症やインスリン分泌低下を抑制しうるか検討した結果、脂肪細胞では、炎症応答の多くが、piceatannolの添加により有意に抑制された。ビタミンEについては、種類や添加濃度によってその作用が異なっていた。また、膵β細胞では、resveratrol、piceatannol、γ-tocotrienol、quercetinにおいて、低酸素暴露によるインスリン分泌量低下の回復または回復傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満による代謝異常の背景に、脂肪組織の低酸素があり、また、糖尿病の膵β細胞においても慢性的な低酸素がインスリン分泌能の低下をもたらしている。低酸素状態(または低酸素で誘導される各因子)の解消によって、その病態は改善されることが予想されるが、低酸素を標的とした食品成分の有効性を調べた研究はほとんど報告がなかった。本研究では、これら細胞の低酸素による機能低下の軽減効果のある食品成分の探索と機序の解明を目指し、一部の食品成分においてその有効性が確認された。今後、動物実験による生体での評価を実施し、効果の確認と投与量の最適化を検証し、糖尿病や肥満への予防効果の高い食品成分の解明を目指す。
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