研究課題
基盤研究(C)
歯周病を有する中年肥満NASH男性を対象に唾液を収集し,口腔内細菌の菌層構造の多様性の低下,唾液LPS濃度,TNF-alpha濃度,ラクトフェリン濃度の増加が観察された.しかし,運動実践はこれらの口腔内環境の悪化を改善した.Sqstm1/p62欠失(p62-KO)マウスはヒトNASHに類似した表現型をもつ.本マウスにおける運動実践がKCs異物貪食機能を増大させること,肝臓におけるLPSクリアランスを増大させることを明らかにした.また,運動実践が随伴する高LPS血症(腸内・口腔内細菌由来)を軽減させる傾向があり,肝腫大と肝炎症・線維化の病態を改善させNASHの発症を予防することを明らかにした.
運動が口腔内環境に及ぼす効果として,運動介入試験より,唾液中の炎症に関わる物質の濃度減少,口腔内細菌の種多様性の増大を明らかにした.運動が歯周病の改善をもたらすことのメカニズムが解明された.また,肥満マウスを用いた動物実験において,運動実践が腸内細菌叢や口腔内細菌叢に影響を与えて,LPSの暴露により誘導されるNASH肝病変の発症を予防することも明らかとなった.肥満者,糖尿病,高齢者など歯周病の高リスクグループに対する健康管理の一環として,運動実践の重要性がより明確になった.
すべて 2021 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 3件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 1件) 図書 (4件)
Sci Rep
巻: 11 号: 1 ページ: 5546-5546
10.1038/s41598-021-83362-2
Medicine
巻: 100 号: 10 ページ: e25119-e25119
10.1097/md.0000000000025119
Int J Environ Res Public Health
巻: 18 号: 7 ページ: 3470-3470
10.3390/ijerph18073470
Int J Oral Maxi Surg
巻: 49 号: 9 ページ: 1143-1148
10.1016/j.ijom.2020.01.018
Experimental Animals
巻: 69 号: 4 ページ: 395-406
10.1538/expanim.20-0028
130007938666
Diabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapy
巻: 12 ページ: 495-503
10.2147/dmso.s185705
Scientific Reports
巻: 9 号: 1 ページ: 19498-19498
10.1038/s41598-019-56121-7
120007132916
J Oral Maxillofac Surg
巻: 19 ページ: 30112-0
Clinical and Experimental Dental Research
巻: 5 号: 4 ページ: 389-397
10.1002/cre2.193
120007133181
巻: 5 号: 5 ページ: 469-475
10.1002/cre2.208
Diabetes Metab Syndr Obes
巻: 77
120007128214
日本口腔科学会誌
巻: 67 ページ: 23-28
130006646899
巻: 67 ページ: 41-47
130006646915
Int J Oncol
巻: 52 ページ: 841-850
J Dents Dent Med
巻: 1 ページ: 111-111
巻: 1 ページ: 110-110
巻: 67 ページ: 201-218
Ther Clin Risk Manag
巻: 14 ページ: 565-574
J Gastroenterol
巻: 53 ページ: 535-547