研究課題/領域番号 |
18K11102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
内山 応信 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 教授 (30464556)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 認知機能 / 姿勢制御 / 模倣 / 社会的認知機能 / 足圧中心動揺 / 軽度認知症 / 二重課題 |
研究実績の概要 |
目的:年々増加する軽度認知症(MCI)者の約半数はアルツハイマー病に進行する.一方MCIに対する予防介入効果があることも知られている.よってMCI初期において精度高くスクリーニングする方法の確立は,重症化予防の点で極めて重要と言える.先行研究ではMCIにより低下する注意分配とバランス制御機能に着目したスクリーニング法が検討されているが未だ決定的で簡便な方法は確立されていない. 本研究では新たな観点として,認知症においても機能低下の認められている前頭葉の下前頭回に含まれるミラーニューロン機能すなわち他者動作を模倣する機能に着目する.本研究の目的は模倣,注意分配,バランス制御といったMCI者の苦手課題の複合動作を利用し,これまでより高い精度のMCIスクリーニング法を提案することである.このため,他者動作の模倣といった新たな観点を加えつつ,MCI者の複数の弱点(模倣,注意分配,バランス制御)を複合的に利用した二重課題実験パラダイムを模索する. 実施計画:本研究の目的を達成するために平成30年度~令和5年度にかけて下記3課題を遂行する.研究課題Iでは副課題①(他者動作の模倣)が主課題(姿勢制御)に干渉する度合を,研究課題IIでは副課題②(感覚入力への注意の分配)が主課題に干渉する度合を,そして研究課題IIIでは副課題③(①と②の複合)が主課題に干渉する度合を定量化し,それらと認知機能水準との関連を分析する. 令和3年度までに,研究課題Iのデータの分析(各種認知機能水準間の関連,及び社会的認知機能水準と静的立位制御との関連の分析),研究課題IIの分析(感覚入力への注意分配と静的立位制御パフォーマンスの関連の分析)と公表,及び研究課題IIIの予備測定と試分析等を進めた. なお,令和2年度からコロナ禍につき高齢被験者対象の実験室実験実施を控えている(これらは令和5年度に延期予定).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 当初の研究計画では,各研究課題(I~III)において高齢被験者を対象とした実験室実験の実施を予定していたが,令和2年度からコロナ禍につきその実施を控えている.このため研究計画を延長し,令和4年度においては,関連先行研究の文献研究及び関連研究発表調査,並びに取得済みデータに対する試分析を進めた.
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度においては,高齢被験者の測定を含め,残る研究課題を推進し,これまでに得た若年成人データとの比較検討等から,本研究のまとめを行いたい.
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