研究課題/領域番号 |
18K11109
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
田村 悦臣 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 名誉教授 (50201629)
|
研究分担者 |
多胡 めぐみ 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (30445192)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | コーヒー / 生活習慣病 / 抗炎症 / 認知症 / BACE1 / アミロイドβ / カテコール / Nrf2 / 乳がん / tamoxifen / NFκB / プロテアソーム / 肥満 |
研究成果の概要 |
コーヒーの生活習慣病の予防効果を分子論的に解明することを目的として研究を遂行した。糖尿病や発がんのリスク要因である抗炎症効果について、コーヒー豆の焙煎成分であるカテコール類が炎症反応のシグナル伝達系を抑えるとともに、生体防御遺伝子群の活性化を引き起こすことを見出した。また、焙煎成分ピロカテコールが認知症の原因物質の1つであるアミロイドβの産生にかかわる分解酵素β-セクレターゼの発現を抑制することを見出した。さらに動物モデルにおいても、海馬で同様の効果があることを明らかにした。以上の結果は、コーヒー豆の焙煎成分が、糖尿病やがん、認知症などの生活習慣病を予防する可能性があることを示唆する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コーヒーの生活習慣病予防効果を分子論的に解明することは、高齢化社会における国民の保健にとって重要である。糖尿病や発がんの大きなリスク要因の1つである炎症反応や認知症に対する予防効果を解析することは特に重要である。本研究では、抗炎症反応および認知症予防効果について、コーヒー豆の焙煎成分のカテコール類が有効であること、さらには、コーヒー焙煎成分の習慣的摂取動物モデルにおいても抗炎症作用および抗認知症効果が得られることを示した。この結果は、焙煎コーヒーの習慣的喫飲が生活習慣病を予防する可能性があることを分子レベルで明らかにした点で意義がある。
|