研究課題/領域番号 |
18K11112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
花井 美保 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (70337781)
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研究分担者 |
小幡 史子 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (80333566)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 連続暗黒飼育 / 生殖器 / テストステロン / 精子 / シスチン / 低タンパク質食 / ラット / 精巣 / 低タンパク質 / 低たんぱく質 |
研究成果の概要 |
成長期雄ラットを連続暗黒下で低タンパク質食で飼育すると精子形成が抑制されたが、飼料にシスチンを添加することで精子形成を改善することができた。これは、シスチンを添加することでテストステロン合成が上昇したためである。テストステロン合成関連酵素遺伝子のうち、連続暗黒飼育によってmRNAの発現が低下する遺伝子はHmgcr、P450scc、Hsd17b3であり、これらのうちシスチン添加により発現が改善する遺伝子はHsd17b3であった。Hsd17b3はテストステロン合成の最終段階の酵素であり、この遺伝子のmRMAの発現をシスチンが高めることで、テストステロン合成が高まり精子形成に寄与することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
連続暗黒飼育という24時間の明暗周期のない特殊な環境下で飼育されたラットは、低タンパク質食摂取により精子形成が抑制されること、飼料にシスチンを添加することで精子形成が改善されることを示した。これは、シスチンが連続暗黒飼育によって低下する男性ホルモン(テストステロン)合成関連遺伝子のmRNA の発現を高め、テストステロン合成を上昇させたためであることを明らかにした。ヒトにすぐに応用することは難しいが、24時間周期でない不規則な生活をしている場合、精子形成が抑制されるが、アミノ酸であるシスチンを摂取することでテストステロン合成を高め、精子形成を改善できる可能性を示唆している。
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