研究課題/領域番号 |
18K11146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
倭 英司 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (20273667)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インスリン分泌 / HDAC阻害剤 / エピゲノム / インスリン分泌機構 |
研究成果の概要 |
エピゲノムに影響を与えるHDAC阻害剤の膵ベータ細胞株に与える影響を検討した。HDAC阻害剤はインスリン基礎分泌量を増加させるが、グルコース応答性インスリン分泌は抑制した。網羅的遺伝子解析の結果、HDAC阻害剤は神経系遺伝子群を発現誘導し、細胞増殖遺伝子群およびインスリン分泌制御遺伝子群を発現抑制した。以上からHDAC阻害剤は膵ベータ細胞において遺伝子転写レベルでインスリン分泌に影響することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HDAC阻害剤がインスリン分泌機構に遺伝子レベルで影響を与えることが判明したが、インスリン基礎分泌量の増加とグルコース応答性インスリン分泌抑制は老化マウスなどでも認められる現象で、2型糖尿病の発症原因の解明に寄与する可能性がある。またHDAC阻害剤は細胞増殖を抑制した。HDAC阻害剤は抗悪性腫瘍剤としても臨床応用されているが、膵内分泌細胞腫瘍にも効果がある可能性が示され、今後の臨床応用も期待できるが、インスリン分泌機構への影響についても十分留意する必要があることが示された。
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