研究課題/領域番号 |
18K11147
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 敬一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
|
研究分担者 |
崎山 晴彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30508958)
江口 裕伸 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60351798)
吉原 大作 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)
藤原 範子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10368532)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ChREBP / 転写因子 / 肥満 / 糖尿病 / 生活習慣病 / 代謝 / 褐色脂肪組織 / 糖・脂質代謝 / スクロース / 抗肥満 / メタボリックシンドローム / スクラーゼ |
研究成果の概要 |
糖・脂質代謝に関与する転写因子ChREBPの欠損マウスは高ショ糖食下でも体重が増加しにくい。ChREBPの活性化を抑制できれば、肥満を予防・治療できることが期待される。よって本研究は、エネルギー消費の自立的調節に関与するタンパク質UCPに着目し、ChREBPの阻害が体重増加を含めたメタボリックシンドロームを改善できるかどうかを検討した。 ChREBPを介したエネルギー代謝調節機構の解明を行うことで、ChREBPが抗肥満のターゲット分子の一つであることを明らかとした。転写因子による抗肥満作用を知ることは、学術的・臨床応用的にも意義が大きく、メタボリックシンドロームの治療と予防に役立つと期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飽食の時代となった今日では慢性的な運動不足と相まって、肥満や糖尿病はメタボリックシンドロームの原因となっている。特に2型糖尿病の患者数は国内では316万6000人ほどであり、治療法としてはカロリー制限や生活指導、さらには薬物療法に頼らざるを得ず、患者のQOLの改善には依然として課題が残っている。 そこで新しいコンセプトを有した治療薬の開発は有意義であると思われる。転写因子ChREBPは糖・脂質代謝に関連する酵素群の発現量を調節しているので、活性化(核内への移行阻害)を阻害すれば、肥満、血糖値の改善、脂質代謝の異常改善が見込まれ、新たな肥満症や2型糖尿病の治療薬となりうると考える。
|