研究課題/領域番号 |
18K11219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松永 裕介 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00336059)
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研究分担者 |
吉村 正義 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (90452820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 論理暗号化 / SAT / LSI設計 / セキュリティ / SAT(充足可能性判定問題) / 論理合成 / ハードウェアセキュリティ / SAT |
研究成果の概要 |
LSIの設計図である論理IPを盗用や剽窃から守る手法である「論理暗号化」に関して,より堅牢なアルゴリズムを開発するための指標として,暗号化された回路の脆弱性を様々な角度から検討を行った. まず,「SAT攻撃」と呼ばれる既存の暗号化に対する解析アルゴリズムを改良し,高速化および省メモリ化を達成した.また,様々な攻撃に対する評価尺度として「攻撃耐性」と「施錠強度」という2つの評価指標を提案し,それらの指標をランダムサンプリング手法を用いて統計的に導出するアルゴリズムを提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では論理暗号化に対する基本的な攻撃手法である「SAT攻撃」のアルゴリズムの効率化を行った.これは暗号化された回路の攻撃耐性を効率よく評価する際に役立つものと思われる. また,最近では「SAT攻撃」に耐性を持つ論理暗号化手法も提案されているが,これに対しては多くの場合に正しく動く近似鍵を求めるという「近似解攻撃」という攻撃手法も知られている.このような状況を踏まえ,攻撃に対する耐性と強度の2つの側面から暗号化の堅牢性を評価する指標を提案することで,ある程度攻撃手法を限定せずに汎用的に堅牢な暗号化の条件を数値化することが可能になったと思われる.
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