研究課題/領域番号 |
18K11236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
渡部 卓雄 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (20222408)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 関数リアクティブプログラミング / 関数プログラミング言語 / 組込みシステム / 分散システム / アクターモデル / 型システム / プログラミング言語 / 文脈指向プログラミング / プログラミング言語処理系 / 形式手法 |
研究成果の概要 |
アクターモデルの考え方を取り入れた関数リアクティブプログラミング(FRP)言語が,計算資源の限られた組込みシステムの安全性と開発効率向上に寄与することを以下の観点で示した.(1)分散システムにおいてグリッチを回避しつつ効率的に時変値の変化を伝播させるアルゴリズムと,それにもとづく分散FRP言語を提案した.(2)状態遷移による振る舞いの変化の記述を支援する機構をFRP言語に導入し,それによる状態依存動作のモジュール性向上を示した.(3)データの最大サイズを伴う再帰型を定義できる型システムをもつFRP言語を提案し,型付けされたプログラムは規定されたメモリ量で安全に実行できることを証明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクターモデルを実行系とする分散関数リアクティブプログラミング(FRP)言語は,関数プログラミングが提供する諸性質(高い可読性と実行効率,形式的扱いの容易さ等)をネットワークで相互接続された組込みシステムの領域に導入するものであり,国内外を通してユニークである.また,状態依存動作の抽象化機構,およびプログラムの使用メモリ量をコンパイル時に保証できる型システムは,いずれも組込みシステムの開発効率と安全性の向上に寄与する.本研究の成果は,IoTやサイバーフィジカルシステムを含む広範な組込みシステムの信頼性と安全性および開発効率の向上に貢献することが期待できる.
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