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次世代NVRAMを活用可能なシングルレベルストレージシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K11245
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分60050:ソフトウェア関連
研究機関九州大学

研究代表者

天野 浩文  九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (80231992)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードシングルレベルストレージ / 次世代NVRAM / SSD / HDD / ストレージ仮想化技術 / ストレージ仮想化
研究実績の概要

本研究は,次世代不揮発性メモリ(NVRAM)・半導体ドライブ(SSD)・ハードディスクドライブ(HDD)の3種類の記憶媒体の間で,アクセス頻度の変化等に応じてデータの自動再配置を行うシングルレベルストレージシステムの実装方式を確立し,その効果を確認することを目指している.このシングルレベルストレージシステムは,アクセスされていない間にも再配置を行う自律的・能動的な動作を必要とする.ところが,これまでのOSに搭載されてきた各種デバイスドライバは,呼び出されたときにだけ受動的に動作するルーチンとして構成されているため,ここに常時稼働する能動的な動作を組み込むことは容易ではない.また,迅速なプロトタイプ構築を行う上でも,OSの伝統的なデバイスドライバを改造することは効率的ではない.
そこで,本研究では,ストレージ仮想化技術の一つであるiSCSI(internet SCSI)におけるターゲットのオープンソース実装であるtgtデーモンを改造することによってシングルレベルストレージシステムを試作することとした.また,DRAMによる主記憶の一部を用いてエミュレーションを行い次世代NVRAMの代わりとなる疑似ボリュームを実現した.令和元年度までに,3種類のメディアを統一的に扱うブロックアドレスマッピング機構,および,明示的な指示を契機としてデータブロックの再配置を開始するオンデマンド再配置機構を開発した.
令和2年度には,一定時間アクセスがなかったときに自動的に起動されるバックグラウンド再配置機構を実装し,予備評価を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和元年度までに実装したオンデマンド再配置機構によるアクセス性能向上が約36%であったのに対し,令和2年度に実装したバックグラウンド再配置機構による性能向上は7~8%にとどまることがわかった.しかし,このような差異が2つの機構の本質的な違いから自然に生じるものであるのか,それとも後者の実装の不具合に起因するものであって改善が必要であるのかを解明するまでには至らなかった.このため,「やや遅れている」と判定した.

今後の研究の推進方策

前項で述べた2つの機構により実現されるアクセス性能向上の差異の原因を解明し,必要であれば改善を図る.また,これらの機能を備えたシングルレベルストレージシステムの,より現実的なアクセス負荷に対する性能の評価を行い,成果の公開を行う.

報告書

(3件)
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-12-27  

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