研究課題/領域番号 |
18K11264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
中川 匡夫 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (50530804)
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研究分担者 |
笹岡 直人 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (80432607)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 直交誤差 / IQインバランス / シングルキャリア / ブラインド推定 / ブラインド補償 / 周波数オフセット / フィードフォワード型位相補償 / 直交変復器 |
研究成果の概要 |
無線通信のさらなる高速化を実現するための信号周波数の広帯域化は,直交変調器・直交復調器の位相誤差・振幅誤差(IQインバランス)の受信信号帯域内の周波数偏差を増大させ,信号品質を劣化させる.低消費電力化が可能なシングルキャリア信号に対しては,このようなIQインバランスをブラインド推定・補償することが困難であった. そこで時間領域と周波数領域にまたがりIQインバランスを推定・補償するアルゴリズムを検討し,提案した.また新たな位相補償器を実装した.この結果,周波数オフセット存在下においても各種周波数依存性を有するIQインバランスに対して,伝送特性の改善効果を確認することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高速な通信をするためには、信号をより広い周波数範囲にわたって送らなくてはならない。しかし中央付近の周波数帯では良くても端のほうでは特性が劣化するという周波数依存性を有する不完全性を持つようになる。このような不完全性の推定は送受信機で既知の信号を用いるよりも受信データから直接補償できるブラインド推定・補償のほうが高速化の観点からは望ましい。しかしながら低消費電力化が可能なシングルキャリア信号は、ブラインド推定・補償が困難であった。本研究において、シングルキャリア信号に対して周波数依存性を持つ不完全性をブラインド推定・補償する新規技術を初めて提案し、その効果をシミュレーションによって実証した。
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