研究課題/領域番号 |
18K11297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
上繁 義史 長崎大学, ICT基盤センター, 准教授 (00300666)
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研究分担者 |
櫻井 幸一 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (60264066)
穴田 啓晃 長崎県立大学, 情報システム学部, 教授 (40727202)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 無証拠性 / 耐強制性 / 否認可能性 / 認証プロトコル / 暗号 / 認証 / 否認可能 / 失効 / プロトコル / プライバシ保護 |
研究成果の概要 |
無証拠性,耐強制性,否認可能性を持つ認証プロトコルの構築を目的として研究を行った。主要な成果は次の通りである。(1)匿名性と無効化を同時に実現する暗号を用いた認証の仕組みとして,失効機能を備えた匿名否認が可能な述語認証スキームを提案した。(2)ブロックチェーンを用いた電子投票における無証拠性と耐強制性の研究(11件)の評価を行った。その多くの方式において,無証拠性の議論はあるが,耐強制性の保証が難しいことが判明した。(3)認証の無証拠性と耐強制性について,証拠情報に基づき定義を行った。さらに定義を適切に行うため,生体認証について,正当な利用者に認証行為を強制しうるシナリオを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の成果は,(1)無証拠性及び耐強制性の議論の基礎となった,電子投票の分野における最新技術動向について精査し,耐強制性確保の難しさを確認した点,(2)認証における無証拠性及び耐強制性を定義する上で,証拠情報に関する考察だけでは不足であることを明らかにした点,(3)暗号学のアプローチによる匿名での否認可能な述語認証スキームを提案した点にある。特に(3)はプライバシリスクを低減した認証方法が構成できるようになったという意味で学術的意味は大きい。(1)と(2)については,当初の研究計画では想定できなかった事象であり,今後の研究展開の基礎的知見となった。
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