研究課題/領域番号 |
18K11302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
藤川 真樹 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (20594716)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 人工物メトリクス / 真正性の検証 / クローン製造困難性 / ガラス蛍光体 / 色相と発光強度 / 複数の特徴情報 |
研究成果の概要 |
人工物にユニークな特徴情報を持たせたり当該情報を抽出しやすくしたりするために,製造過程において人工物に機能性材料を添加する方法がある.著者らは当該方法をベースとした,新しいガラス蛍光体を開発した.当該蛍光体は透明であり,単一波長励起によって3つの発光帯をもたらすため,製品の意匠を損ないにくく,写真撮影により1つの観測点から複数の光学的な特徴情報が得られる.位相限定相関法を用いた画像の類似度比較(「基準画像A」と「Aとは別の観測点(368箇所)の画像」との比較)を行ったところ,(Aのほかに)高い相関比を示す画像は見つからなかった.これは,観測点ごとに発光が異なる可能性があることを意味する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、有価人工物の真正性(本物であること)を検証可能にするとともに、当該人工物のクローンを製造することを困難にすることを目的としている。真正品であると称する偽造品が市場に出回っていることから、これを購入する前に真正性を検証可能にすれば、買い手が金銭的・心理的なダメージを被ることがなくなる。また、偽造者にとって真正品のクローンの製造は困難であるため、市場にクローンが流通することがなくなる。 今回の研究では、人工物として陶磁器を取り扱ったが、ガラス蛍光体粉末が剥離しないように添加できる人工物であれば、陶磁器以外の人工物にも適用可能である。たとえば、漆器などの伝統工芸品などが考えられる。
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