研究課題/領域番号 |
18K11322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
撫佐 昭裕 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 客員教授 (40639655)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高速化 / スーパーコンピュータ / 津波シミュレーション / リアルタイムシミュレーション / 高速化技術 / 津波 |
研究成果の概要 |
本研究は,リアルタイム津波浸水被害推定システムの高速処理を実現するためのシステムアーキテクチャと高速化技術を研究するものである.本研究では,本システムの解析を行い,本システムに適した計算機システムがメモリバンド幅の高いベクトル型プロセッサと汎用プロセッサからなるハイブリッド型システムであることを明らかにした.そして,高速化技術では,多角形格子の階層型格子構造を開発し,地形による並列実行時のロードインバランスを改善する領域分割法を開発した.さらにベクトル演算の効率化も実現した.最新システムSX-Aurora TSUBASAを用いて日本の太平洋沿岸の被害推定を行えることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究対象であるリアルタイム津波浸水被害推定システムは,2017年から内閣府総合防災システムの一機能として運用を行っている.本システムは地震発生後30分以内に津波被害の推定結果を算出し,内閣府はその推定結果を用いて政府としての津波災害の初期対応方針を決定している.現在のシステムは30mの精度で推定を行っている.しかし,きめ細やかな災害対応には10mの精度での推定を行う必要があり,本システムの高速化が求められている.本研究は,本システムに適したコンピュータアーキテクチャを明らかにし,そして津波浸水被害シミュレーションの高速化を実現し,迅速な災害対応に貢献するものである.
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