研究課題/領域番号 |
18K11406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
荒生 弘史 大正大学, 心理社会学部, 教授 (10334640)
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研究分担者 |
浅野 裕俊 工学院大学, 情報学部, 准教授 (70453488)
諏訪園 秀吾 独立行政法人国立病院機構沖縄病院(臨床研究部), 神経内科, 脳・神経・筋疾患研究センター長 (50345518)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳波 / イヤホン型電極 / 外耳道 / 事象関連電位 / 電極 / イヤホン / インタフェース |
研究実績の概要 |
本研究は、中枢系の生体情報として高い潜在力を持つ脳波を、日常での着用に違和感のないイヤホン型電極により計測する技術を開発するものである。2022年度については、2020年度以来繰り返された新型コロナウイルスの感染拡大と、そこからの十分な収束に至らなかったことから、実験室の利用および長時間の実験については困難な状況が続いた。その一方で、これまでに取得したデータをより詳細に分析することで、あらたに成果発表をおこなうことができた。代表的なものとして下記の点があげられる。視覚的に同時に呈示される2語文の格助詞と動詞の適合性を判断する課題における事象関連電位について、側頭部電位の解析に有用な平衡型頭部外基準電極を用いて解析すると、N1およびP2、さらにゆるやかかつ大きなN400が観察された。このうち、P2は、中央から前頭にかけて最大となり、側頭部をはじめ耳朶や外耳道にも波及する幅広い分布を示した。P2は、左側においてより高振幅であるとともに、耳朶よりも外耳道においてより高振幅で記録された。既報分とあわせて総合すると、耳朶と外耳道は互いに至近でありよく似た振る舞いを示す一方で、両者には違いも存在すること、また、外耳道は実際に耳朶よりも高振幅で記録できる電位が視聴覚それぞれのモダリティにおいて存在することが示された。なお、視聴覚どちらの刺激に対しても電位が両耳朶に波及している。もしも両耳朶平均を基準にすると頭皮上で記録される電位は耳朶での電位を減算したものとなり、より頭皮上の電位が減じられて観察されることになる。このことは、視聴覚のモダリティを問わずに顕著に生じることも示された。当研究課題は、研究期間を延長し2022年度までとしていたが、再度期間延長し、2023年度までの実施を申請している。2023年度も継続して成果発表および可能であれば新たな計測を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう措置から脱却できない状態が続き、実験室の使用に大幅な支障が生じた。その一方で、これまでに取得したデータを整理することによる成果発表を進めることはできている。今後も、既存のデータ等をもとにした成果発表と、可能であれば、新たな計測の実施の両面からのアプローチを続けたい。
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今後の研究の推進方策 |
現在、パラソル型電極、フォーム型電極のいずれも手作りで作成している。これらに加え、あらたな形態も模索している。引き続き電極に関する開発・改良を進める。2020~2022年度は、新型コロナウイルス感染症の問題から、大学における実験室を従来のように利用できない状況が続いた。この問題から、当課題は2023年度まで研究期間を延長することになった。2023年5月現在、実験室使用に関する状況は改善しつつあり、既存のデータ等をもとにした成果発表と、可能であれば、新たな計測の実施の両面からのアプローチを続ける予定である。とりわけ、国内外の学会や研究会、専門学術誌における成果発表に注力したい。
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