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障害者の安全・安心のためのウェアラブルセンシングシステム

研究課題

研究課題/領域番号 18K11419
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

外山 滋  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害工学研究部, 研究室長 (50360681)

研究分担者 中村 隆  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 義肢装具技術研究部, 義肢装具士長 (40415360)
白銀 暁  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (90404764)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 交付 (2018年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードウェアラブルセンサ / せん断力センサ / トルク測定 / 皮膚水分センサ / 褥瘡 / 義足 / 車椅子 / 姿勢計測 / 障害者 / 安全安心
研究実績の概要

本課題では障害者のためのシート型ウェアラブルセンサデバイスの開発を進めている。まずはこれまでに研究室が開発してきたシート型せん断力センサの高機能化を進めた。その一つとしてセンシングをマルチ化できる様にするためにマルチセンシングシステムを開発した(これ自体はデバイスではなく回路とソフトのみ)。この成果についてはさっそく海外発表を行った。次に、我々のせん断力センサと市販のシート型圧力センサとの積層化(トータルの厚さ0.9mm)を行い、併せてその回路およびノートパソコン用ソフトを開発し動作確認を行った。成果については秋に国内発表を行ったが、今後は回路上の若干の改良を行った後、論文化することを予定している。また、せん断力センサの高機能化として、これまでに測ることができなかったトルク測定機能の開発に着手した。なお、分担研究者らによりシート型せん断力センサを使用した応用研究が行われ、学会発表(義足への応用)も行われた。
以上のせん断力センサの高機能化と並行して、シート型皮膚水分センサの開発に着手した。皮膚湿度が高いことは褥瘡の発生要因の一つとされており、頸椎損傷者の臀部においてしばしば問題となっている。具体的には、せん断力センサ作製技術の一つとして我々が独自に開発したレーザープリンターと電子ビーム蒸着法を組み合わせたフレキシブル基板作製技術を使って、様々なデザインの電極シートを作製した。センサとしては複数の電極シートを積層するので厚さは0.3-0.5mmとなった。また、センサを駆動するための回路とソフトを併せて試作した。今後、適切な人体モデルを使用してセンサの基本特性を調べ、その後、実際の皮膚で実験を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ウェアラブルシート型センサの一つとして、これまでに開発してきたせん断力センサの高機能化については、予定あるいはそれをやや上回る進展が得られた。まず、センサのマルチ測定システムは直ぐに完成し学会発表を行うことができた。また、我々のせん断力センサと市販の圧力センサとを積層化したシート型ハイブリッド3軸力覚センサを開発し、若干の回路の改良をすれば論文化できる段階である。さらに、新機能としてトルク測定機能開発にも年度内にスタートすることができた。今後その評価装置を作製することで、恐らく次年度には完成するものと思われる。一方、共同研究者(分担研究者)らにより応用研究が進められている。その成果の一部については学会発表も行われた。ただし、せん断力センサの長期耐久性には若干の問題も発見されたため、その改良を行う必要がある。材料検討によりおおよその見通しは得られているが、系統的な測定による確認が必要である。
また、これとは別にシート型皮膚水分センサの開発にも着手し、センサや測定回路、ソフトの一次試作を行った。

今後の研究の推進方策

引き続きシート型せん断力センサの高機能化を行う。特に次年度はトルク測定機能を確立する予定である。また、昨年度にほぼできあがっているシート型ハイブリッド3軸力覚センサについても論文化を進める予定である。また、「現在までの進捗状況」にも記載した様にセンサの長期耐久性に問題が見られたが、これも解決の目処は付いており、それを加速試験等で確認する予定である。
一方で並行して開発を進めているシート型皮膚水分センサについては、モデル皮膚を使用した客観的評価手法を確立し、さらに実際の皮膚による評価を進めたいと考えている。
さらに、共同研究者(分担研究者)には随時開発したセンサを供給し、また取り付け方法などのアドバイスを行うことで応用実験を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2018 実施状況報告書

研究成果

(6件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 学会発表 備考

  • [雑誌論文] Development of Thin Shear Force Sensor Aimed at Improving QOL for Persons with Disabilities2018

    • 著者名/発表者名
      Toyama Shigeru、Shirogane Satoshi、Nakamura Takashi、Watanabe Kenta、Hara Kazuhiro
    • 雑誌名

      Proceedings

      巻: 2 ページ: 704-704

    • DOI

      10.3390/proceedings2130704

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセスとしている / 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Development of Thin Shear Force Sensor Aimed at Improving QOL for Persons with Disabilities2018

    • 著者名/発表者名
      S. Toyama, S. Shirogane, T. Nakamura, K. Watanabe, K. Hara
    • 学会等名
      Eurosensors 2018
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] ハイブリッド型3軸荷重センサの開発2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺健太、原和裕、外山滋
    • 学会等名
      第35回センサ・マイクロマシンと応用システムシンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 新規シート型せん断力センサの実用評価 -義足ソケットの懸垂方法の比較-2018

    • 著者名/発表者名
      中村康二、中村隆、今井大樹、外山滋
    • 学会等名
      第34回日本義肢装具学会学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療・健康分野のための水センシング2018

    • 著者名/発表者名
      小野寺武、鶴岡典子、外山滋、菅原美智子、平野研、遠藤達郎
    • 学会等名
      電気学会ケミカルセンサ・マイクロシステム合同研究会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考] シート型せん断力センサの開発

    • URL

      http://www.rehab.go.jp/ri/departj/rehabeng/629/630/

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2019-12-27  

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