研究課題/領域番号 |
18K11456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
高村 大也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (80361773)
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研究分担者 |
永田 亮 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (10403312)
川崎 義史 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40794756)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 語彙的変異 / 分散表現 / 深層学習 / 意味変化 / 自然言語処理 / クラスタリング / 単語 / 表現学習 / 計算言語学 / 語彙 |
研究成果の概要 |
ロマンス語の同源語を対象に、単語の意味的差異と、頻度や多義性など6つの変数との間の統計的関係を調査した。意味的差異の程度は、単語分散表現の余弦距離を使って定量化した。回帰分析を行い、意味的差異に対し、頻度は負の影響が、多義性は正の影響があることを実証した。さらに、形態的に複雑な語根は意味変化が起こりにくいこと、長い期間使用されてきた同源語は意味変化を起こしやすいことを明らかにした。また、”better off”という表現の新しい用法が定着した経緯に関する仮説を、単語分散表現を用いて検証した。また、社会的な違いによる語彙的変異として、母語話者と非母語話者による違いに着目し調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単語分散表現を含む深層学習技術は、言語研究における新たな道具であり、それを実証する成果が得られている。これまで変化検出の研究が多かった中で、語彙的変異の要因を探った点で学術的意義が大きい。また、"better off"に関する研究では、言語学で考えられた仮説を検証しており、自然言語処理技術の言語学への貢献の形として、良い例となるだろう。
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