研究課題/領域番号 |
18K11458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
笹井 一人 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (00532219)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非同期的相互作用 / マルチエージェントシステム / オークション / ベイズ・逆ベイズ推論 / 適応戦略 / べき分布 / 間欠性 / レヴィ・ウォーク / 非同期時間 / ベイズ推定 / 逆ベイズ理論 / 拡張型探索 / ゼロ・インテリジェンス / ダブルオークション / 価値分布 / マルチエージェント・シミュレーション / ベイズ-逆ベイズ推論 / 内部観測 / 価値観の多様性 / マルチエージェントモデル / 非同期性 / 自由意志 / 自己言及 / フレーム問題 / 逆ベイズ推定 / 市場シミュレーション / マルチエージェント |
研究成果の概要 |
ある一定の周波数によって同期され計算される電子計算機とは異なり,人間の意志決定は非同期かつ連続的に到着する環境からの情報を処理するシステムであるといえる.しかしながら,従来の経済行動に関するエージェントモデルは,同期された時間経過を前提としたために合理的に振る舞うか,それともノイズを含んだ非合理的な振舞いを見せるかの二元論に回収されてきた.本研究では,そのような同期的な意志決定における時間原理に対して,非同期的な時間に基づく意志決定モデルとして,ベイズ・逆ベイズ推論に基づく意志決定モデルに基づいた分析を行うことで,二元論に膠着しない人間の意志決定に関する理論を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案した非同期的時間に基づくエージェントの意志決定モデルは,合理性と非合理性の二元論,つまり行動決定の内在性と外在性の問題に関する理論的考察を与えるものであるといえる.事実,ベイズ・逆ベイズ推論は自由意志に基づく意志決定モデルとしての分析も与えられており,本研究はそのような理論的研究が実際の社会とどのような関わりを持つのか,という考察を与えている点において,学術的意義のある成果であると考えている.
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