研究課題/領域番号 |
18K11465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
藤崎 礼志 金沢大学, 電子情報通信学系, 准教授 (80304757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超離散力学系 / マルコフ連鎖 / 最大周期列 / 記号力学系 / 非対称2進数系(ABS) / スペクトル拡散符号 |
研究成果の概要 |
超離散カオス力学系に基づく最大周期列の効率的生成とその多元接続通信への応用に関して次の結果を得た.(i)Sawadaらのアルゴリズムで生成されるde Bruijn 系列の自己相関特性を明らかにし,良好な自己相関特性を有するde Bruijn 系列のファミリーを構成した.(ii)Sawadaらのアルゴリズムを拡張し,離散化黄金平均変換に基づく最大周期列を1ビット当たりならし計算量O(1)で生成し,その自己相関特性を明らかにした.(iii)ストリーム型データ圧縮アルゴリズム非対称2進数系(asymmetric binary systems (ABS))が正しく動作するための必要十分条件を与えた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
de Bruijn 系列は暗号解読,衛星通信,ゲノム解析に応用されているが,位数nのde Bruijn 系列の自己相関関数は,時刻t=0に値1を取り,0<t<|n|において値0を取るという零相関帯を有すること,それ以外については上下界しか知られていない.相関特性は学術のみならず応用上も重要な統計量であるので,研究成果(i),(ii)は擬似乱数,系列の専門分野に留まらず,de Bruijn 系列を応用する分野にも貢献した.ストリーム型ABSは,アップル社オープンソースデータ圧縮アルゴリズムに採用される程,実用上優れた性能を有する.研究成果(iii)はそれをデータ圧縮として利用する人々に貢献した.
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