研究課題/領域番号 |
18K11513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小田 功 木更津工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80321404)
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研究分担者 |
吉澤 陽介 木更津工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30600415)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 半透明体 / 透明感 / 感応評価 / 樹脂 / 漆 / 黒色 / 一対比較法 / 視感評価 / サーストンの一対比較法 / 濁度 / 縞パターン / 光散乱 / 官能評価 / 伝統工芸 |
研究成果の概要 |
半透明物体に縞パターンを投影し,縞パターンの照射部と遮光部における明度の差から,半透明体の濁り感を数値化する技術を開発した.研究代表者らが開発した技術は,物体の厚みの影響を受けずに濁り感を数値化できることを示せた.次に,色合いの異なる黒色試料を用いて視感評価を行い,黒色の色合いと品質感との関係を調べた.その結果,明度が高くなるとほぼ線形的に品質感が低下しており,強い負の相関があることがわかった.さらに,黒色の品質感が高くなる最適な色合いがあるということもわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から将来的に,漆工品などの日本の伝統工芸品の品質を客観的に評価できるだけでなく,①非破壊による半透明体の透明感の測定,②黒色の品質感を評価する測定装置,③品質感も加味した黒色の基準チャート,④見た目が漆と同じ塗料,⑤成形するだけで漆と同じに見える樹脂材料など,工業分野においても様々な具体的な応用を生み出すことができる.すなわち本研究は,日本の伝統工芸と工業を融合した「所有することで高い満足感が得られる」工業製品作りにも寄与することになる.
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