研究課題
基盤研究(C)
近年の網羅的解析により、細胞内に発現するRNAの大多数がタンパク質をコードしない非コードRNA (ncRNA) であることが明らかとなった。G4重鎖は核酸中のグアニンに富んだ配列に形成される特殊な高次構造であり、ncRNA中に豊富に存在している可能性が近年指摘されている。しかし、生物学的意義や異なる種間での保存性、そのゲノム全体での規模など未解明な部分が多い。本研究では、比較構造情報解析を行うことで、従来見過ごされてきたncRNA中の種間で保存されたG4重鎖領域をゲノムワイドに同定することを最終目標とし、そのためG4重鎖を配列から分類するモデルを開発した。
本研究を発展させることによって保存されたG4重鎖領域を網羅的に同定できれば、これを契機に作動装置を特定し、ひいてはncRNA中に埋め込まれたG4重鎖の生物学的意義を明らかにすることへとつながることが期待できる。G4重鎖はALSなどの神経変性疾患にも関与していることが明らかになりつつあるため、ncRNAの機能を規定する要素として保存されたG4重鎖領域を同定する本研究は、疾患病態を解明するための一里塚としても社会的意義に富んだ内容だと考える。
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