研究課題/領域番号 |
18K11534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
能登 香 北里大学, 一般教育部, 講師 (20361818)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 糖鎖認識シミュレーション / 生命分子計算 / 中和抗体 / ヒト免疫不全ウィルス / 生体分子シミュレーション / 認識機構 / 抗体 / 糖鎖 / 分子間相互作用 / 糖鎖認識 |
研究成果の概要 |
体内の認識分子としてはたらく糖鎖は,糖タンパク質や糖脂質として存在し,生物種,個体,臓器ごとに異なる構造をもつ.生体内でこれらの糖鎖はどのように特異的に認識されているのか,個別に,あるいは複数糖鎖の模様として認識されているのか,そのメカニズムは明らかになっていない.本研究では,糖鎖の認識機構を明らかにするため,糖タンパク質上に並ぶ様々な糖鎖を認識する一連の抗体の構造情報を利用し,古典分子力学計算及び量子化学計算を行い,実験的に得られる抗体の親和性実験結果と比較しながら,その認識機構に関する基礎的な情報を提供すると共に,新たな糖鎖認識シミュレーション法の開発を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,体内で薬物輸送物質としての応用を目的に,特異な認識能をもつ糖鎖を使ったクラスター分子が作製されている.その分子設計には,各種糖鎖に対するタンパク質の認識能に関する系統的且つ詳細な相互作用情報が必須であるが,その認識メカニズムは明らかになっていない.ヒト免疫不全ウイルスの活性を減退させる働きをもつ中和抗体を対象にした本研究は,ウィルスの感染防御の詳細な理解を深めるだけでなく,広範な生命現象にみられるタンパク質の糖鎖認識における基礎情報を提供し,そのためのシミュレーション開発を開発する,という点で学術的のみならず,社会的にも意義がある.
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