研究課題/領域番号 |
18K11621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中山 典子 大阪大学, 理学研究科, 助教 (60431772)
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研究分担者 |
中嶋 悟 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80237255)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 微量金属元素 / 金属硫化物ナノ粒子 / 海洋化学 / 地球化学 / 物質循環 / 水熱反応実験 / 水圏環境 / ナノ粒子態微量金属元素 / 水熱合成 / 微量金属の存在状態 / ナノ粒子金属硫化物 / 水中の金属硫化物 / 水中のナノ粒子 / 存在状態と化学形態 |
研究成果の概要 |
これまでの申請者の海洋熱水域での観測の結果から、海水中の生物必須微量金属元素が、主にナノ粒子態で存在し、海水中での沈降・除去を免れて、広く輸送されていることが明らかとなった。この結果は、ナノ粒子という存在状態が、海洋環境における微量金属元素の物質循環に大きな役割を果たしている可能性を示している。ナノ粒態微量金属が、どのような海洋環境状態で生成するのかを明らかにするために、水熱反応実験による検証を柱として研究を進めた。主な成果として、海水-岩石反応温度の違いによる生成粒子径の違いの実験的証明が挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋や湖沼といった水圏環境において、生物活動に必須な栄養素である微量金属元素が、どのような形状・サイズ分布・化学組成・化学状態で水中に供給され、どのようにして沈降や除去を免れて水中に存在しているのかについて、未だ推定の域を出ていない。本研究の成果は、これまで考えられてきた水圏生態系を支える微量金属元素の物質循環学に、ナノ粒子態という存在状態の概念を新たに認識させるという学術的意義がある。
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