研究課題/領域番号 |
18K11623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 (2020-2021) 九州大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
井手 淳一郎 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (70606756)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 超高感度質量分析法 / 林相 / 土地利用 / 雨水 / 分子組成 / 非類似度 / 森林河川 / 都市河川 / 降雨時 / 超高分解能質量分析法 / 森林管理 / 共通分子 / 固有分子 / 難分解性有機物 / 針葉樹林 / 広葉樹林 / 腐植様物質 |
研究成果の概要 |
本研究では環境中の物質循環で中心的な役割を担う溶存有機物(DOM)に焦点を当て,超高分解能質量分析法FT-ICR-MSを用いてDOMを構成する数千の分子種を調べ,その膨大な情報を識別子として森林を通過する雨水のDOM動態を明らかにし,森林由来のDOMと河川を流下するDOMとの関連性を検討することを目的とした。森林域のDOMの分子種を解析した結果,雨水のDOMは森林を通過する過程で大きく性質変化する一方で,その変化は森林の種類に依存しうることがわかった。さらに,河川のDOMの分子種を解析した結果,河川のDOMは森林由来のそれとは有意に異なり,上流から下流にかけて大きく性質変化することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は河川の流下に伴う溶存有機物(DOM)の性質変化を,森林の水循環に伴うDOMの動態を包括して分子レベルで解析した結果を示した。この点が国内外において学術的に新規の成果である。また,森林を通過する雨水のDOMの質は森林の種類(針葉樹人工林か広葉樹林か)によって変化しうることを示した。このことは,森林管理が水循環に伴うDOMの性質変化を通して森林の物質循環に影響することを示唆するものである。
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