研究課題/領域番号 |
18K11626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
小林 祥子 玉川大学, 農学部, 准教授 (10537103)
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研究分担者 |
藤田 素子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携研究員 (50456828)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マイクロ波 / リモートセンシング / 森林 / 水分量 / 森林構造 / 植生 / SAR / 植林地 / ALOS-2/PALSAR-2 / Sentinel-1 / 下層植生 / ユーカリ / 雑草 / 熱帯鳥類 / 熱帯 / マイクロ波衛星 / 合成開口レーダ / 鳥類 / 鳥類多様性 / インドネシア / 生物多様性 / 衛星 / 偏波 / 熱帯林 |
研究実績の概要 |
近年の急速な生物多様性の喪失により、生態系や生物多様性の長期的なモニタリングが必要とされているが、東南アジアにおいての調査研究は非常に少ない。森林構造と生物多様性が正の相関関係にある既知の事実をベースとし、リモートセンシング技術を活用した森林構造の把握と鳥類多様性のモニタリングに注目が集まっている。 これまでに、インドネシア・スマトラ島リアウ州の自然林と植林地における解析を実施し、森林構造と強い相関関係がある偏波パラメータを特定するとともに、鳥類の絶滅危惧種と森林依存種の出現率と、森林構造を説明するLバンド偏波パラメータとの相関関係を明らかにした。 本研究結果は国際雑誌に受理され、人工衛星を用いた生物(鳥類)多様性の手法が提案することができた。 今年度は、インドネシア・スマトラ島 南スマトラ州のユーカリ植林地における解析を行い、ALOS-2/PALSAR-2のL-band合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar: SAR)データと森林パラメータの解析を行なった。現場調査により取得した各林層の植生被度データ(森林構造データ)と、 SARデータの重回帰分析を行った結果、ある特定の条件下において、L-band SAR パラメータにより、林冠下の下層植生の被度を推定できる可能性を示唆した。本研究結果は、論文としてまとめ、国際雑誌へ投稿予定である。 また、水稲を対象とした稲のモニタリングの研究を行い、現場調査をもとに、マイクロ波SAR衛星(C-band SAR)の2偏波画像の後方散乱と植生水分量との関係を解析した。本研究より、植生域におけるマイクロ波の散乱特性を理解するための重要な知見が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症の影響で、大学からの通達により海外調査地への渡航が認められておらず、現場調査へ約2年間行くことができていなかったため、現場調査データ の取得が遅れたことにより、解析がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、LバンドSARデータを用いたユーカリ植林地における下層植生の推定に関する論文を受理まで進める。またユーカリ植林地における鳥類多様性について解析を行う。
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