研究課題/領域番号 |
18K11637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
渡部 浩之 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90608621)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 精子形成 / 炎症 / 放射線 / DNA損傷 / 受精 / 受精能 / 精子 / 精子の運動パターン / 精子運動性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、γ線照射後に生産された精子の運動性やDNA正常性を調べるとともに、断続的な炎症が精子形成能および精子性状に及ぼす影響を検討することである。新生仔へのγ線照射は、その後生産される精子の運動性に影響しなかったが、精子DNAダメージを増加させた。リポ多糖の投与により断続的な炎症を誘起したとき、精子の運動性やDNA正常性に悪影響は見られなかった。一方で、リポ多糖投与による炎症は、体外受精後の受精率を低下させ、胚発生も阻害した。以上、新生仔期にγ線照射された雄マウスの精子にはダメージが蓄積されており、精巣における断続的な炎症は精子受精能を低下させる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで放射線の影響はDNA損傷に起因する細胞死に主眼が置かれ論じられてきた。一方、予備研究において、新生仔期にγ線を照射した雄マウスから回収した精子を体外受精に使用したとき、受精率が低下することが明らかとなった。本研究課題では、γ線照射後に生産された精子に生じた変化を特定し、γ線照射時に起きる炎症が精子の受精能やその後の胚発生能に及ぼす影響を明らかにした。これら一連の成果は雄性生殖細胞が被る放射線影響の発生機序の解明に繋がると期待される。
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