研究課題/領域番号 |
18K11651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
中島 徹夫 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部, グループリーダー(定常) (80237271)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光リズム / 放射線影響 / 光周期リズム / メラトニン / 発がん / 肥満 |
研究成果の概要 |
生活リズムの乱れの放射線リスクへの関与を評価し光周期の放射線影響における役割を明らかにすることを目的とし、1日の光周期時間を変えて飼育し時差ボケ状態を生じさせるマウス実験系を用いた。光を浴びることでその生成が抑制され生体内のリズムを司っているメラトニン生成が認められるマウス系統と認められていない系統マウスでの、生活リズム変化を生じた状態での放射線影響の修飾効果を分子レベルで解析した。時差ボケは放射線影響を分子レベルで修飾し、日周性を持った放射線照射後の持続的な変化がみられた抗酸化機能を持つ代謝因子の変化など興味深い知見を得た。今後は見出された因子を手掛かりに検証していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの社会生活は益々多様化し、現代においては不規則な生活時間が常態化している場合もある。職業的には航空機乗務員や医療関連従事者は常にシフト体制の中での業務となり、健康への影響が懸念されている。実際に航空機乗務員でのがんのリスクの増加が報告されている。航空機乗務員は高いレベルの自然放射線に曝され、また医療関連業務は放射線被ばくの機会のある環境であり、放射線によるリスクへの生活リズムの乱れの影響を評価することは現代生活における喫緊の課題である。本研究は、生活リズムの変化により放射線影響が分子レベルでの変化で修飾される場合があることを示した。生体リズムの管理の重要性を示すものである。
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