研究課題/領域番号 |
18K11671
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
|
研究機関 | 公益財団法人国際科学振興財団 |
研究代表者 |
河合 徳枝 公益財団法人国際科学振興財団, 研究開発部, 上級研究員 (50261128)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ハイパーソニック・エフェクト / 高周波音 / 自然環境音 / ストレス低減 / 労働環境 / 脳波α2パワー / 唾液アミラーゼ / 脳波α2パワー / 間脳 / 中脳 / 環境音 / ストレス / 労働環境音 / 基幹脳 |
研究成果の概要 |
研究者らは、可聴域を超える高周波を含む音が、間脳・中脳を含む基幹脳の血流を増加し、ストレスホルモン低下や免疫活性増強などの心身にポジティブな効果をもたらすこと(ハイパーソニック・エフェクト)を発見した。 この効果を労働者の健康増進に活用するため、高周波を含む自然環境音の呈示、可聴音のみの呈示、音呈示なしの3つの音条件で労働環境においてフィールド試験を行なった。デスクワークのオフィスでは基幹脳の領域脳血流と相関する脳波α2帯域パワーを、梱包作業工場ではストレス指標の唾液アミラーゼを計測した。その結果、いずれも高周波音を含む音が他に比べて、労働者の心身にポジティブな効果をもたらすことが見出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間の可聴域上限を超える高周波成分を含む音が脳の活性や健康にポジティヴな影響を与えるハイパーソニック・エフェクトは、今日様々なメディア情報分野において、高周波を含む広帯域音響による音質向上の動きを牽引してきている。しかし、労働環境の改善に本格的に応用されるには至っていない。「働き方改革」で主流の労働時間削減という方向だけでなく、本社会実装実験により、労働環境にハイパーソニック・サウンドを積極的に導入することが、働く人々のストレス低減、健康増進に効果が期待できることが実証された意義は大きい。折しも新型コロナ禍により、自宅でのテレワークなどで同様の効果が期待できるため、社会的意義も大きいと考える。
|