研究課題/領域番号 |
18K11672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
仁科 一哉 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (60637776)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 反応性窒素 / 地球臨界点 / 富栄養化 / 大気質 / 水質 / 健康影響 / 環境リスク / 潜在リスクマップ / プラネタリーバウンダリー / 統合的窒素管理 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、反応性窒素の過剰によって引き起こされるリスクの評価である。まず、過去から現在に渡って、汚染の状況を示す水質(河川、地下水の硝酸濃度)、大気質(窒素酸化物濃度)の環境基準超過観測点のデータベースを作成した。また影響項目として、有害藻類ブルームおよび人および家畜のメトヘモグロビン血症の観測例についても情報収集をした。これらのデータベースを利用して、環境変数をもとに複数の分布推定モデルを用いて、それぞれの項目に対するリスクマップを作成し、観測がない地域においても潜在リスクを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成したデータベースおよび機械学習モデルにより、これまでに明らかでなかった過去から現在に渡っての反応性窒素複合リスクの時空間分布が明らかになった。特に、大気質、水質、観測が手薄であるグローバル・サウスにおける潜在リスクについて、定量的評価が行うことができるようになった。また地下水質の潜在リスクの高い地域は、家畜のメトヘモグロビン血症の確率も高い傾向にあることが示された。今後、このアプローチを用いることによって、対策技術導入時のリスク低減効果や、反応性窒素複合リスク曝露人口の推計などを行い、反応性窒素の統合管理に向けた政策提言に資する研究を行うことが可能になった。
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