研究課題/領域番号 |
18K11695
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
桑原 智之 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (10397854)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 吸着 / 含水酸化物 / フッ化物イオン / ほう酸 / 選択性 / 複合含水酸化物 / ホウ酸 / 選択吸着 / 有害陰イオン / 地下水 / 分子ふるい |
研究成果の概要 |
三元素系試料にほう酸の鋳型を作り,ホウ酸吸着能力を向上させることを試みた。ほう酸の鋳型はできなかったが,結果的にホウ酸吸着量を1.5倍程度向上した三元素系試料を合成することができた。また,ホウ酸はフッ化物イオンよりも2倍程度大きいため,両者が吸着する場所は異なる可能性が高い。吸着の場所が異なる物質の選択性を吸着量ではなく,カラムを用いた連続通水試験での吸着の順番と脱着の現象を捉えることで明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ふっ素やほう素の除去を目的とした温泉排水処理に導入するする技術は未だ確立されておらず,一律排水基準の適用が見送られている。できるだけ安価かつ処理スペースの小さい処理技術の開発が必要であり,本研究の大きな目的である。また,実験室で示された高い吸着性能が,実際の現場で発揮されない吸着材がある。実際の排水には多くの物質が存在することから,これを考慮した吸着性能を評価する必要がある。対象物質の選択性(吸着のしやすさ)をカラム法を用いて明らかにできれば,実験室にて現場に即した評価が可能となる。
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